「虹の渡し舟」
あらすじ
ある村に、3人の悪者がいました。彼らは金持ちになりたくて、川向こうの布袋様の祠に宝があるという噂を聞きました。しかし、川を渡る橋はありません。
その夜、悪者たちは空に虹がかかっているのを見つけ、それを橋にして祠まで行こうとします。ところが、虹は「お金持ちではない人しか渡せない」と言って彼らを拒みます。
諦めない悪者たちは、村人をだましてお金を集め、裕福なふりをして虹を渡ろうとします。しかし、虹は彼らの悪事を透視し、再び拒みます。
最後に、村一番の貧しい老婆がやってきて虹を渡ることができました。祠に着いた老婆は、布袋様からたくさんの米を受け取り、村人に分け与えました。
テーマ
- 善行が報われる
- 欲深さは良くない
- 外見ではなく、心根が大切
登場人物
- 3人の悪者
- 貧しい老婆
- 布袋様
- 虹
象徴
- 虹: 希望、神の導き
- 祠: 神聖な場所、財宝
- お金: 欲望、貪欲
- お米: 豊かさ、感謝
制作秘話
- この話は日本の民話に基づいています。
- テレビアニメシリーズ「まんが日本昔ばなし」の1エピソードとして1975年に放映されました。
- 監督は高畑勲、脚本は宮沢章夫、作画は近藤喜文が担当しました。
影響
- 「虹の渡し舟」は、日本国内外で広く知られるようになった昔話です。
- この話は、道徳教育や倫理観の形成に役立てられています。
- また、アニメーションの傑作としても高く評価されています。