「まんが日本昔ばなし」『猫岳の猫』
あらすじ
ある村に住む源次という男は、普段は気弱だが、酒が入ると強気になる性格だった。ある日、酒に酔った源次は、村の北にある「猫岳」へ仕返しに登ろうとする。
猫岳には、美しい顔の「猫又」が住んでおり、村人から恐れられていた。源次は猫又の屋敷に忍び込み、酒樽に小便をしたり、寝ている猫又の顔に落書きをしたりして悪ふざけをする。
しかし、翌朝、酒が醒めて正気に戻った源次は、自分のしたことに後悔する。しかし、遅かった。猫又は激怒し、源次の村へ襲撃を開始した。
村人たちは必死に戦うが、猫又の力は強大で、次々と倒されていく。源次も猫又に立ち向かうが、返り討ちにされてしまう。
一方、猫岳のふもとに住む老婆は、源次の悪行を知っていた。老婆は猫又に同情し、村人たちが悪かったと説得する。すると、猫又は怒りを鎮め、村人たちの命を助ける。
その後、源次は改心し、二度と猫岳への仕返しを企てることはなかった。
登場人物
- 源次:気弱で酒癖の悪い男
- 猫又:猫岳に住む美しい顔の化け猫
- 老婆:猫岳のふもとに住む老婆
教訓
- いたずらや悪ふざけは、思わぬ結果をもたらすことがある。
- 過ちは誰にでも起こるものであり、謝罪と改心を通じて許しを得ることができる。