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ぶよの一時三年

タイトル: ぶよの一時三年

あらすじ:

舞台は山奥の小さな村。村人たちは貧しく、毎日重労働を強いられていた。ある日、村に一匹の大きな蚊に似た虫である「ぶよ」が現れ、村人を悩ませ始めた。

村長は知恵を絞り、ぶよを捕まえるための作戦を考えた。村人は協力して、竹筒の中に粘り気のある蜜を詰め、それをぶよが好む場所に設置した。案の定、ぶよは甘い蜜の香りに誘われてやって来て、竹筒に閉じ込められた。

村長はぶよを閉じ込めた竹筒を家に持ち帰ったが、ふと「このままではぶよが死んでしまう」と思い直した。そこで、竹筒に穴を開けて空気を取り入れ、餌と水をやった。

その後、村長は竹筒を家の軒下にぶら下げておいた。すると、3年後のある日、竹筒の中から美しい娘が出てきた。娘は村長に「私はぶよのお姫さまで、3年間村長のお世話をしたお礼に、村に幸福をもたらします」と言って、村を後にした。

娘が去った後、村は大いに繁栄し、人々は幸せに暮らすことができた。

教訓:

  • 人に親切にすると、思わぬ幸運が訪れることがある。
  • 困っている者を助けることは、自分のためにもなる。
  • どんな生き物でも、必要なものを与えれば幸せになることができる。

ねずみと爺さ

『ねずみと爺さ』

『ねずみと爺さ』は、まんが日本昔ばなしで1975年10月12日に放送された第51話。

あらすじ

むかし、貧しい爺さんが孫娘と二人で暮らしていました。ある日、爺さんが畑仕事をしていると、ネズミが穴から顔を出します。爺さんは面白がってネズミに話しかけます。すると、ネズミは「お爺さん、この畑には宝物が埋まってるよ。でも、誰にも内緒にしてね。」と言います。

爺さんは宝物を掘ってみると、なんとたくさんの金銀財宝が出てきました。大喜びした爺さんは、ネズミに「お礼に家に入れてあげるね。」と言います。ネズミは喜んで家に入り、爺さんの孫娘と仲良くなりました。

ある日、裕福な殿様が村を訪れ、孫娘を気に入り求婚します。爺さんは大喜びで受け入れます。すると、ネズミがやって来て「孫娘さんは殿様にはふさわしくないよ。殿様は孫娘さんを召使いにするつもりなんだよ。」と忠告します。

爺さんはネズミの言葉を信じずに、殿様との結婚を進めます。しかし、ネズミの予言通り、殿様は孫娘を召使いのように扱いました。悲しみに暮れた爺さんは、孫娘を連れて家を出ようとします。

すると、ネズミがやって来て「お爺さん、大丈夫だよ。私が助けてあげるよ。」と言います。ネズミは殿様の家に忍び込み、殿様の宝箱からたくさんの金銀財宝を持ち出しました。爺さんと孫娘はネズミのくれた財宝で幸せに暮らすことができました。

教訓

  • 人を見た目で判断しないこと。
  • 動物にも感謝の心を持つこと。
  • 約束は守ること。
  • 謙虚でいること。

牛鬼淵

まんが日本昔ばなし『牛鬼淵』

あらすじ

昔々、ある村の近くの淵に牛鬼と呼ばれる恐ろしい鬼が住んでいました。牛鬼は、村の若者を淵に引きずり込んで食らっていました。

ある日、村の若者である三太が村の掟を破って淵の近くで遊んでいます。すると、突然牛鬼が現れて三太を淵に引きずり込もうとします。三太は必死に抵抗しますが、牛鬼の怪力に勝てません。

その時、三太の飼っている馬が現れて牛鬼に立ち向かいます。馬は牛鬼の角に噛みつき、三太を助けます。牛鬼は怒り狂い、馬と三太を追いかけますが、馬の素早い足に追いつけません。

三太と馬は村に逃げ帰ります。牛鬼は村まで追ってきますが、村の老婆が神様にお祈りをすると、牛鬼は淵の中へ消えていきます。

それ以来、村の若者は牛鬼淵に近づかなくなり、三太の馬は村の英雄となりました。

教訓

このお話は、掟を破ることの危険性や、馬のような思いがけない味方に出会える可能性について伝えています。また、お祈りの力によって悪を退けることができるという、日本の民間信仰も反映されています。

キャラクター

  • 三太:村の若者で、掟を破って淵の近くで遊んでいた。
  • 牛鬼:淵に住む恐ろしい鬼。
  • 馬:三太の飼っている馬。牛鬼に立ち向かい、三太を助けた。
  • 老婆:牛鬼に対して神様にお祈りをした。

舞台

  • ある村の近くの淵

モチーフ

  • 牛鬼伝説:日本の各地に伝わる、牛の頭と鬼の体を持つ鬼の伝説。
  • 馬の忠誠心と恩返し:日本文化における馬の美徳。
  • お祈りの力:日本の民間信仰における、神様への祈りが悪を退けるという考え方。

荒坂長者

「荒坂長者」

あらすじ

昔々、荒坂という貧しい村に、長者と呼ばれる裕福な男が住んでいました。しかし、長者はとてもケチで、自分の財産を独り占めしていました。

ある日、長者が山奥で迷子になり、一軒の貧しい家に助けられました。そこで、長者は老婆に親切にもてなされました。老婆は自分の持っていた唯一の餅を長者に分け与えようとするほどでした。

その優しさに心を打たれた長者は、自分のケチな性格を反省しました。そして、老婆に「もしこの先、何かよいことがあったら、必ず恩返しをする」と約束しました。

その後、長者は自宅に戻り、自分の財産を貧しい人々に分け与え、一緒に暮らすようになりました。すると、村には幸いが訪れ、毎年豊作が続き、荒坂村は裕福な村になりました。

登場人物

  • 荒坂長者 (大金持ち): ケチで自分勝手な性格。
  • 老婆 (貧しい): 優しく親切な老婆。
  • 貧しい人々: 荒坂長の者によって財産を分け与えられた人々。

教訓

  • 施すものに福来たる: 他人に親切にすると、自分も幸運に恵まれる。
  • ケチは損: 自分勝手な振る舞いは、最終的に自分自身を傷つける。
  • 感謝の気持ちの大切さ: 他人からの親切に感謝することは、人間としての徳を育む。

その他のポイント

  • この話は、日本の「因果応報」の概念に基づいています。善行には善報があり、悪行には悪報がある。
  • 「荒坂長者」は、江戸時代に成立した説話であり、多くの民話集に収録されています。
  • まんが日本昔ばなしでは、「荒坂長者」は第626話としてアニメ化されています。

隠れ島の婿さま

あらすじ

貧しい百姓の娘・おゆきは、幼い頃に出会った若者に恋をしていました。しかし、その若者は貧しくて身分違いとされ、結婚を許されませんでした。

ある日、おゆきの村に謎の船が到着し、船乗りたちが「隠れ島」の婿を探していると告げました。隠れ島は、豊かな土地で裕福な人が暮らすという伝説の島でした。

おゆきの父は、貧しい若者を婿に迎えようと目論み、おゆきを隠れ島の婿探しに送り出しました。しかし、隠れ島はそう簡単に見つかりませんでした。

おゆきは旅の途中で、貧しい老婆と出会い、親切にしました。老婆は、おゆきがたどり着く島の名前を教えてくれました。

おゆきがたどり着いた島は、名前の通り「隠れ島」でした。しかし、島の人たちは貧しく、裕福な人物などいませんでした。おゆきは絶望し、帰ろうとしました。

しかし、そのとき「貧しい若者を探している」という声が聞こえてきました。声をたどっていくと、おゆきは離れ小島で貧しい若者を見つけました。

若者は、おゆきが幼い頃に出会った恋人で、昔と変わらず貧しい暮らしをしていました。おゆきは、身分違いを気にせず、若者と結婚することにしました。

二人は隠れ島で幸せに暮らしました。そして、隠れ島の貧しい人々は、二人の親切に感化され、助け合うようになりました。

教訓

  • 身分や貧富に関係なく、愛は真実である。
  • 親切心は、予想外の幸せをもたらすことがある。

エビとカラス

エビとカラス

あらすじ:

昔、池に住むエビが、カラスに襲われそうになりました。エビは必死に逃げましたが、カラスは執拗に追いかけてきました。すると、エビは池の底に隠れていた亀に助けを求めました。

亀はカラスに、「このエビは私の大切な友だちだ。決して渡さない」と言いました。カラスは亀の頑固さに諦め、空に飛び去りました。

エビは亀に感謝し、「いつか恩返しします」と約束しました。

その後:

ある日、亀が漁師の網に引っかかってしまいました。エビはカラスの真似をして、空高く舞い上がり、漁師の網を引きちぎりました。亀は無事に助かり、エビは約束を果たしました。それからは、エビとカラスは仲の良い友達になりました。

教訓:

  • 困っている人がいたら、助けてあげよう。
  • 約束は守ろう。
  • サイズや力に関係なく、どんな小さな存在でも誰かを助けることができる。

三合ばば

『三合ばば』

あらすじ

むかしむかし、お婆さんがいました。ある日、お婆さんは村でひどい空腹に苦しんでいました。村人にはお婆さんに食べ物をあげる余裕がなく、お婆さんは村はずれの森に入りました。

森の中で、お婆さんは小さな小屋を見つけました。小屋の中には、三人の子供たちが住んでいました。子供たちは、「お婆さん、お腹がすいているの?」と尋ねました。お婆さんはうなずきました。

子供たちは、大きな鍋に三種類の料理(ご飯、汁、漬物)を入れました。お婆さんはその料理を喜んで食べましたが、食べ終わると、鍋の中身がすべて無くなっていました。

子供たちは「お婆さん、もう一度食べたいなら、今度は鍋に三つの物を入れなければいけないよ」と言いました。お婆さんは、小屋の前にあった石、木、藁を入れて鍋にかけました。

すると、鍋の中から同じ三種類の料理が出てきました。お婆さんは何度も料理を食べましたが、鍋の中身は決して減りませんでした。

お婆さんは、このことは村人に秘密にしておこうと考えました。しかし、お婆さんは村で三合(一合は現在の約180ml)のお米を毎日食べるようになりました。村人は不思議に思い、お婆さんを尾行しました。

お婆さんが森の小屋に入るのを目撃した村人は、中を覗き込みました。そこで、お婆さんが魔法の鍋を持っていたことを知りました。村人たちは鍋を奪い、自分たちも三合のお米を食べました。

しかし、村人たちが鍋に別の物を入れようとすると、鍋は何も料理しませんでした。村人たちは魔法の鍋を失い、お婆さんは村はずれでひっそりと暮らすことになりました。

教訓

  • 人助けは美徳であり、報われる。
  • 貪欲は身を滅ぼす。
  • 秘密は守るべきものである。

播磨のめっかい

「播磨のめっかい」

あらすじ

昔、播磨の国にめっかい(お節介)で有名な男がいました。ある日、この男は道端で苦しそうにしている鷹を見つけ、助けてあげます。鷹は男に礼を言い、お礼に魚の釣り方を教えます。

男は早速教えられた通りに魚釣りをしますが、なかなか釣れません。すると、めっかいが次々とやってきてはアドバイスをします。

「餌を変えてみたら?」
「竿の角度を変えてみたら?」
「もっと沖まで投げてみたら?」

しかし、めっかいのアドバイスはことごとく裏目に出て、男はついに腹を立ててしまいます。

「うるさい!もういいよ!」

男はめっかいを追い払いますが、その後もめっかいはしつこくやってきては魚釣りのアドバイスを続けます。ついに我慢の限界に達した男は、鷹にこう言います。

「このめっかいをどこか遠くへ連れて行ってくれ!」

鷹はめっかいを背中に乗せると、どこまでも遠くへ飛んで行ってしまいました。

教訓

この昔話は、次のような教訓を伝えています。

  • お節介は迷惑になることがある。
  • 人の助言はありがたく受け取るべきだが、過度な干渉は避けるべき。
  • 限界を超えた無理強いをすると、逆効果になることがある。

その他

  • 「めっかい」とは、「お節介」や「口うるさい」という意味の方言です。
  • この昔話は、室町時代に書かれた『今昔物語集』に収録されている「播磨の男鷹を飼ふ語」が元になっています。
  • 『まんが日本昔ばなし』では、1975年12月26日に放送されました。

虹の渡し舟

「虹の渡し舟」

あらすじ

ある村に、3人の悪者がいました。彼らは金持ちになりたくて、川向こうの布袋様の祠に宝があるという噂を聞きました。しかし、川を渡る橋はありません。

その夜、悪者たちは空に虹がかかっているのを見つけ、それを橋にして祠まで行こうとします。ところが、虹は「お金持ちではない人しか渡せない」と言って彼らを拒みます。

諦めない悪者たちは、村人をだましてお金を集め、裕福なふりをして虹を渡ろうとします。しかし、虹は彼らの悪事を透視し、再び拒みます。

最後に、村一番の貧しい老婆がやってきて虹を渡ることができました。祠に着いた老婆は、布袋様からたくさんの米を受け取り、村人に分け与えました。

テーマ

  • 善行が報われる
  • 欲深さは良くない
  • 外見ではなく、心根が大切

登場人物

  • 3人の悪者
  • 貧しい老婆
  • 布袋様

象徴

  • 虹: 希望、神の導き
  • 祠: 神聖な場所、財宝
  • お金: 欲望、貪欲
  • お米: 豊かさ、感謝

制作秘話

  • この話は日本の民話に基づいています。
  • テレビアニメシリーズ「まんが日本昔ばなし」の1エピソードとして1975年に放映されました。
  • 監督は高畑勲、脚本は宮沢章夫、作画は近藤喜文が担当しました。

影響

  • 「虹の渡し舟」は、日本国内外で広く知られるようになった昔話です。
  • この話は、道徳教育や倫理観の形成に役立てられています。
  • また、アニメーションの傑作としても高く評価されています。

ふとんの話

『ふとんの話』あらすじ

昔、ある貧乏な村に、正直で勤勉な貧乏長者が住んでいました。しかし、彼はいつも寒さに震えており、満足な布団を持っていませんでした。

ある日、貧乏長者は森で不思議な老婆に会い、自分の願いを叶えてくれると言われます。老婆は、貧乏長者に家に帰って布団を一枚用意するように言い、その布団に不思議な呪文をかけます。

貧乏長者は家に帰ると、老婆の言った通りに布団を一枚用意しました。老婆が呪文をかけると、布団はみるみるうちに分厚くふわふわの美しい布団になりました。

貧乏長者は喜び勇んで布団に潜り込みましたが、不思議なことに、この布団は凍えるような寒さと暑さを交互に繰り返すのです。貧乏長者は震えたり汗をかいたりしながら、一晩中眠れませんでした。

朝になると、貧乏長者は老婆の所へ戻り、布団の呪いを解いてくれるよう頼みます。すると老婆は、この布団は「貧乏長者の布団」と呼ばれ、貧乏長者が裕福になるまでこのように寒い思いをしなければならないのだと説明します。

貧乏長者は仕方なく布団を持ち帰り、何年も寒さと暑さに耐えながら使いました。ある日、貧乏長者は重労働によって大金を蓄え、裕福になりました。すると、布団は呪いが解けたかのように普通になり、貧乏長者は初めて安らかな睡眠を取ることができました。

教訓

この話は、すぐに楽をしようとするのではなく、辛抱強く努力を重ね続けることの大切さを教えてくれます。また、富はしばしば苦労の末に得られるものであり、真の豊かさは物質的な財産ではなく、自分自身を支える力にあることを示唆しています。