Uncategorized」カテゴリーアーカイブ

ねずみと爺さ

『ねずみと爺さ』

『ねずみと爺さ』は、まんが日本昔ばなしで1975年10月12日に放送された第51話。

あらすじ

むかし、貧しい爺さんが孫娘と二人で暮らしていました。ある日、爺さんが畑仕事をしていると、ネズミが穴から顔を出します。爺さんは面白がってネズミに話しかけます。すると、ネズミは「お爺さん、この畑には宝物が埋まってるよ。でも、誰にも内緒にしてね。」と言います。

爺さんは宝物を掘ってみると、なんとたくさんの金銀財宝が出てきました。大喜びした爺さんは、ネズミに「お礼に家に入れてあげるね。」と言います。ネズミは喜んで家に入り、爺さんの孫娘と仲良くなりました。

ある日、裕福な殿様が村を訪れ、孫娘を気に入り求婚します。爺さんは大喜びで受け入れます。すると、ネズミがやって来て「孫娘さんは殿様にはふさわしくないよ。殿様は孫娘さんを召使いにするつもりなんだよ。」と忠告します。

爺さんはネズミの言葉を信じずに、殿様との結婚を進めます。しかし、ネズミの予言通り、殿様は孫娘を召使いのように扱いました。悲しみに暮れた爺さんは、孫娘を連れて家を出ようとします。

すると、ネズミがやって来て「お爺さん、大丈夫だよ。私が助けてあげるよ。」と言います。ネズミは殿様の家に忍び込み、殿様の宝箱からたくさんの金銀財宝を持ち出しました。爺さんと孫娘はネズミのくれた財宝で幸せに暮らすことができました。

教訓

  • 人を見た目で判断しないこと。
  • 動物にも感謝の心を持つこと。
  • 約束は守ること。
  • 謙虚でいること。

牛鬼淵

まんが日本昔ばなし『牛鬼淵』

あらすじ

昔々、ある村の近くの淵に牛鬼と呼ばれる恐ろしい鬼が住んでいました。牛鬼は、村の若者を淵に引きずり込んで食らっていました。

ある日、村の若者である三太が村の掟を破って淵の近くで遊んでいます。すると、突然牛鬼が現れて三太を淵に引きずり込もうとします。三太は必死に抵抗しますが、牛鬼の怪力に勝てません。

その時、三太の飼っている馬が現れて牛鬼に立ち向かいます。馬は牛鬼の角に噛みつき、三太を助けます。牛鬼は怒り狂い、馬と三太を追いかけますが、馬の素早い足に追いつけません。

三太と馬は村に逃げ帰ります。牛鬼は村まで追ってきますが、村の老婆が神様にお祈りをすると、牛鬼は淵の中へ消えていきます。

それ以来、村の若者は牛鬼淵に近づかなくなり、三太の馬は村の英雄となりました。

教訓

このお話は、掟を破ることの危険性や、馬のような思いがけない味方に出会える可能性について伝えています。また、お祈りの力によって悪を退けることができるという、日本の民間信仰も反映されています。

キャラクター

  • 三太:村の若者で、掟を破って淵の近くで遊んでいた。
  • 牛鬼:淵に住む恐ろしい鬼。
  • 馬:三太の飼っている馬。牛鬼に立ち向かい、三太を助けた。
  • 老婆:牛鬼に対して神様にお祈りをした。

舞台

  • ある村の近くの淵

モチーフ

  • 牛鬼伝説:日本の各地に伝わる、牛の頭と鬼の体を持つ鬼の伝説。
  • 馬の忠誠心と恩返し:日本文化における馬の美徳。
  • お祈りの力:日本の民間信仰における、神様への祈りが悪を退けるという考え方。

荒坂長者

「荒坂長者」

あらすじ

昔々、荒坂という貧しい村に、長者と呼ばれる裕福な男が住んでいました。しかし、長者はとてもケチで、自分の財産を独り占めしていました。

ある日、長者が山奥で迷子になり、一軒の貧しい家に助けられました。そこで、長者は老婆に親切にもてなされました。老婆は自分の持っていた唯一の餅を長者に分け与えようとするほどでした。

その優しさに心を打たれた長者は、自分のケチな性格を反省しました。そして、老婆に「もしこの先、何かよいことがあったら、必ず恩返しをする」と約束しました。

その後、長者は自宅に戻り、自分の財産を貧しい人々に分け与え、一緒に暮らすようになりました。すると、村には幸いが訪れ、毎年豊作が続き、荒坂村は裕福な村になりました。

登場人物

  • 荒坂長者 (大金持ち): ケチで自分勝手な性格。
  • 老婆 (貧しい): 優しく親切な老婆。
  • 貧しい人々: 荒坂長の者によって財産を分け与えられた人々。

教訓

  • 施すものに福来たる: 他人に親切にすると、自分も幸運に恵まれる。
  • ケチは損: 自分勝手な振る舞いは、最終的に自分自身を傷つける。
  • 感謝の気持ちの大切さ: 他人からの親切に感謝することは、人間としての徳を育む。

その他のポイント

  • この話は、日本の「因果応報」の概念に基づいています。善行には善報があり、悪行には悪報がある。
  • 「荒坂長者」は、江戸時代に成立した説話であり、多くの民話集に収録されています。
  • まんが日本昔ばなしでは、「荒坂長者」は第626話としてアニメ化されています。

隠れ島の婿さま

あらすじ

貧しい百姓の娘・おゆきは、幼い頃に出会った若者に恋をしていました。しかし、その若者は貧しくて身分違いとされ、結婚を許されませんでした。

ある日、おゆきの村に謎の船が到着し、船乗りたちが「隠れ島」の婿を探していると告げました。隠れ島は、豊かな土地で裕福な人が暮らすという伝説の島でした。

おゆきの父は、貧しい若者を婿に迎えようと目論み、おゆきを隠れ島の婿探しに送り出しました。しかし、隠れ島はそう簡単に見つかりませんでした。

おゆきは旅の途中で、貧しい老婆と出会い、親切にしました。老婆は、おゆきがたどり着く島の名前を教えてくれました。

おゆきがたどり着いた島は、名前の通り「隠れ島」でした。しかし、島の人たちは貧しく、裕福な人物などいませんでした。おゆきは絶望し、帰ろうとしました。

しかし、そのとき「貧しい若者を探している」という声が聞こえてきました。声をたどっていくと、おゆきは離れ小島で貧しい若者を見つけました。

若者は、おゆきが幼い頃に出会った恋人で、昔と変わらず貧しい暮らしをしていました。おゆきは、身分違いを気にせず、若者と結婚することにしました。

二人は隠れ島で幸せに暮らしました。そして、隠れ島の貧しい人々は、二人の親切に感化され、助け合うようになりました。

教訓

  • 身分や貧富に関係なく、愛は真実である。
  • 親切心は、予想外の幸せをもたらすことがある。

エビとカラス

エビとカラス

あらすじ:

昔、池に住むエビが、カラスに襲われそうになりました。エビは必死に逃げましたが、カラスは執拗に追いかけてきました。すると、エビは池の底に隠れていた亀に助けを求めました。

亀はカラスに、「このエビは私の大切な友だちだ。決して渡さない」と言いました。カラスは亀の頑固さに諦め、空に飛び去りました。

エビは亀に感謝し、「いつか恩返しします」と約束しました。

その後:

ある日、亀が漁師の網に引っかかってしまいました。エビはカラスの真似をして、空高く舞い上がり、漁師の網を引きちぎりました。亀は無事に助かり、エビは約束を果たしました。それからは、エビとカラスは仲の良い友達になりました。

教訓:

  • 困っている人がいたら、助けてあげよう。
  • 約束は守ろう。
  • サイズや力に関係なく、どんな小さな存在でも誰かを助けることができる。

三合ばば

『三合ばば』

あらすじ

むかしむかし、お婆さんがいました。ある日、お婆さんは村でひどい空腹に苦しんでいました。村人にはお婆さんに食べ物をあげる余裕がなく、お婆さんは村はずれの森に入りました。

森の中で、お婆さんは小さな小屋を見つけました。小屋の中には、三人の子供たちが住んでいました。子供たちは、「お婆さん、お腹がすいているの?」と尋ねました。お婆さんはうなずきました。

子供たちは、大きな鍋に三種類の料理(ご飯、汁、漬物)を入れました。お婆さんはその料理を喜んで食べましたが、食べ終わると、鍋の中身がすべて無くなっていました。

子供たちは「お婆さん、もう一度食べたいなら、今度は鍋に三つの物を入れなければいけないよ」と言いました。お婆さんは、小屋の前にあった石、木、藁を入れて鍋にかけました。

すると、鍋の中から同じ三種類の料理が出てきました。お婆さんは何度も料理を食べましたが、鍋の中身は決して減りませんでした。

お婆さんは、このことは村人に秘密にしておこうと考えました。しかし、お婆さんは村で三合(一合は現在の約180ml)のお米を毎日食べるようになりました。村人は不思議に思い、お婆さんを尾行しました。

お婆さんが森の小屋に入るのを目撃した村人は、中を覗き込みました。そこで、お婆さんが魔法の鍋を持っていたことを知りました。村人たちは鍋を奪い、自分たちも三合のお米を食べました。

しかし、村人たちが鍋に別の物を入れようとすると、鍋は何も料理しませんでした。村人たちは魔法の鍋を失い、お婆さんは村はずれでひっそりと暮らすことになりました。

教訓

  • 人助けは美徳であり、報われる。
  • 貪欲は身を滅ぼす。
  • 秘密は守るべきものである。