タイトル: ぶよの一時三年
あらすじ:
舞台は山奥の小さな村。村人たちは貧しく、毎日重労働を強いられていた。ある日、村に一匹の大きな蚊に似た虫である「ぶよ」が現れ、村人を悩ませ始めた。
村長は知恵を絞り、ぶよを捕まえるための作戦を考えた。村人は協力して、竹筒の中に粘り気のある蜜を詰め、それをぶよが好む場所に設置した。案の定、ぶよは甘い蜜の香りに誘われてやって来て、竹筒に閉じ込められた。
村長はぶよを閉じ込めた竹筒を家に持ち帰ったが、ふと「このままではぶよが死んでしまう」と思い直した。そこで、竹筒に穴を開けて空気を取り入れ、餌と水をやった。
その後、村長は竹筒を家の軒下にぶら下げておいた。すると、3年後のある日、竹筒の中から美しい娘が出てきた。娘は村長に「私はぶよのお姫さまで、3年間村長のお世話をしたお礼に、村に幸福をもたらします」と言って、村を後にした。
娘が去った後、村は大いに繁栄し、人々は幸せに暮らすことができた。
教訓:
- 人に親切にすると、思わぬ幸運が訪れることがある。
- 困っている者を助けることは、自分のためにもなる。
- どんな生き物でも、必要なものを与えれば幸せになることができる。